出来る超優れアイテム
「TMPGEnc 4.0 XPress
※以下は3.0での使用記ですが御容赦下さい
まずはMPEG形式の動画ファイルを用意しましょう。
この TMPGEnc の得意とするソースはアニメのような画面変化の少ない映像です。
ですので今回ソースに使用しますのはTVアニメ「ケロロ軍曹」です。
今回のソースにはTMPGEnc の得意とするノイズ処理能力を見せるのに最適なノイズがのっているので、同じようなノイズに悩まされている人には参考になるのではと思います。
HDDレコーダーでユーザ設定高画質(VBR6.0M)で撮ったものをLANで転送したところからスタートです。
1.まずは TMPGEnc 3.0 XPress(TMPEG:てぃーえむぺぐ) を起動します。
2.「新規プロジェクトを開始する」をクリック
3.画面右上の「ファイルを追加」をクリックしたら処理したいMPEGファイルを指定して「開く」をクリックすると下記のようにクリップの追加の画面が表示されます
4.「カット編集」をクリックしますと以下のような画面が現れます
チビロボというゲームのCM画面のようです
画面を説明します。
まず読み込んだファイルの情報です
0/54074・・は5万4074フレームの0コマ目という意味です。
720*480・・は解像度です。D1画質といいます。
00:30:04;30・・というのは動画の長さが30分4秒という意味です。
とりあえずこれだけ解れば十分ですので先に進みます。
5.冒頭部分にあるチビロボのCMをカットしてみましょう。
基本的な操作方法は前回の「TMPGEnc MPEG Editor
(ペガシス社)」と同じです。
基本的な流れは・・・
不用部分の最初の部分につまみを持っていって「開始フレームに設定」をクリック
不用部分の最後の部分につまみを持っていって「終了フレームに設定」をクリックしてカット部分を指定(バーの青い部分が選択されている部分)して「カット」をクリックしていくだけです。
フレームの移動には右真ん中ちょっと下にあるボタンをクリックしたり、カーソルキー(上下左右の矢印のキー)の左右( ← → )を叩いたり、青いバーの左にあるつまみをクリックしたり、つまみをつまんで移動して放す事(ドラッグ&ドロー)でも可能です。
上の操作を使ってフレームを進めます。
すると116フレームにCMの最後の部分が現れました。
以下は116フレームの画像です。
更に1フレームだけ進めると下記のような縞々の画面が出てきます。
上の117フレームにはCMの最後の真っ黒の画面とケロロ軍曹の番組の冒頭部分のフレームが同時に表示されています。
これはインタレースによるもので、このコマを残すと画面にカスが残るのでこのコマを捨てる必要があります。
この117フレームを捨てる最終フレームに設定しますので「終了フレームに設定」をここでクリックします。
ちなみにもう一コマ進めた118フレームは以下です。
番組本編の最初の画面が綺麗に出ています。
「終了フレームに設定」をクリックしてあれば以下のように範囲指定状態になります。
Selected:0-117 : 00:00:03;93
・・・と117フレームまで時間にすると3.93秒範囲指定されています。
ここで「現在選択している範囲をカット」をクリックすると以下のようになります
0/53956 とフレーム数も減って 総時間も 00:30:00;36(30分0.36秒)とカットされた分短くなりました。
更にフレームを番組オープニングが終わって提供&CMに移行するシーンまで進めたところです。
3146/53956
今回はオープニングの最終画面がそのまま提供の表示に変わるパターンなので提供の文字が出始めるコマをカットする最初のフレームに設定します。
上から1コマ進めた 3147/53956 の画面は以下です。
サーチライトを見ると縞々が現れています、更によく見ると提供のKADOKAWAの文字がうっすらと見え始めています。
つまりこの 3147/53956 を捨てる最初のフレームに指定します。
解り難いので更に1コマ進めます。
今度は 提供 KADOKAWA の文字がはっきり視認できます。
これでカットする部分は確定したので 3147フレーム のところで「開始フレームに設定」をクリックしますと以下のようになります。
フレームを進めてカットする最後のフレームを探していくと下記のような画面がありましたのでノイズ除去の設定をここでやってしまいましょう。
上の画面をよくみてみると、左と右の端の方に縦に太いノイズがいくつか走っているのがわかります。
コレは縦ゴーストノイズと呼ばれるもので、UHF局や受信状態の悪いVHF局で現れるポピュラーなノイズです。
まずはコレを消して(正確に言えば軽減です)みましょう。
画面上にある「フィルター」をクリックすると以下のようなノイズ除去の「フィルター一覧」の画面に切り替わります。
縦ゴーストを消したいので「ゴースト除去」をクリックしてチェックボックスにチェックを入れます。
そして「追加」をクリックすると以下のような画面になります。
現在「エッジ」の設定画面になっているので画面右下の「縦ゴースト」をクリックして縦ゴースト設定の画面を出します。
設定数値は・・・
強度を−40に、検索開始ラインを0に、検索終了ラインを40に
して「縦線ゴースト検索」をクリックすると下記画面のように縦ゴースト部分がやや強調されて表示されます。
・・ノイズ4:ノイズ検索状態・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
※大体上の設定でいけるはずですが、失敗すると真っ黒の線が現れますのでその場合は「リセット」をクリックして設定数値を変えてみてください。
さて、上の縦ゴースト検索ですがどの画面でも検索できるという訳ではなく「画面の左端か右端に真っ白な部分がなければ検索できない」のです。
どうしてCMカットの途中でノイズ除去の設定の説明に入ったかといいますと、CMの最後の部分に丁度縦ゴースト検索に向いた真っ白な画面が出てきたからなのです。
観ての通り BANDAI VISUAL が中央にあって左右は真っ白。
真っ白い画面は結構CM(ゲームソフト等)の最後の部分に出てくるので、こういう白い画面があれば縦ゴースト検索に使いましょう。
次に「強度」を「−40」から「127」に変更してください。
すると縦ゴーストが打ち消されて以下のような画面になります。
・・ノイズ5:ノイズ打消し状態・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
上のノイズ4の画面と比べてみれば歴然、縦ゴーストが打ち消されています。
ただ、この処理の影響で左右の端の部分に白い線が現れてしまいました。
上の画面では右端に濃い白線が確認できると思います。
これを残したままだとPC等で再生する場合目障りなので、クロッピング処理で黒く塗りつぶしてしまいましょう。
フィルタ一覧から「クロップ」をクリックします。
そしてチェックボックスにチェックを入れます。
更に画面右下の「黒マスク」のチェックボックスにも全てチェックを入れてください。
すると以下のような画面になります。
・・・ノイズ6:クロップ設定画面・・・
上の画面で上下左右を黒く塗りつぶすドット数が指定できますので適当に数字を増やして適度に塗りつぶしてください。
今回は
上0、下 3
左6、右12
としました。
※ケーブルTVなどで録画した映像の場合、スクランブル信号解除の影響で下記のように左右に白い線のようなものがでます。
TVで見る分には下記のように上下左右表示範囲を狭くしてあるので結果的に画面上に白い線が出ないので問題ありませんが、PCで見る場合TVで見えない部分まで見えてしまいこの白い線が非常に気になります。
こういう場合にも上の「クロッピング処理」で左右を黒く塗りつぶす事によりスッキリした映像に変換する事も可能です。
・・ノイズ7:塗りつぶし設定済み画面・・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
右端の濃い白線が黒く塗りつぶされました。
ここで本当に縦ゴーストノイズが除去されたのか確認します。
カット編集画面に切り替えて適当にフレームを進めて縦ゴーストの見える画面を探します。
22304フレーム に縦ゴーストが解り易い画面があったのでまずはご覧下さい。
・・ノイズ8:縦ゴースト除去前・・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
カット編集画面なのでノイズ除去処理済みの画面ではありません。
左右にうっすらと縦にゴーストが走っています。
以下は縦ゴースト除去処理済みの画面です。
・・ノイズ9:縦ゴースト除去後・・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
縦ゴーストが軽減されています。
ここでよく見るとキャラクターの顔やシャツの単色の部分がザラザラとした感じになっています。
(シャツなら真っ白のはずです)
縦ゴーストに加えてこのザラツキノイズも除去してみます。
ザラツキを除去するにはフィルタ一覧からノイズ除去フィルターを使えばOKなので「ノイズ除去」をクリックしてチェックボックスにもチェックを入れます。
設定は・・・
静止画のノイズ除去を有効にする のチェックボックスにチェックを入れて
ノイズ検索範囲 を選択します、
時間を掛ければ掛けるほど効果が上がりますが時間もかかります。
お薦めは通常時は「やや広い(普通)」です。
これで処理画面が目に見えてオカシクなるようであれば「最大範囲(最低速)」を選んでください。
時間の目安ですがノイズ除去処理は非常にCPUパワーを必要としますので、
「やや広い(普通)」で某赤いMSのように通常の約3倍
「最大範囲(最低速)」で約5倍かかります。(私の使用感です)
つまりノイズ除去を使わなければ1時間で終わるものが3時間、5時間かかります。
最近はPC付けっぱなしな方も多いと思いますので、ネットサーフィンなりしているバックグラウンドで走らせておけば5時間ぐらいすぐ…という方は画質にこだわって最大範囲でもかまわないのではないでしょうか…。
そして 時間方向 のチェックボックスにもチェックを入れて
「やや広い(普通)」を選びます。
こちらも静止画設定と同じで時間を掛ければ精度が上がってより美しく仕上がりますので各自好みに合わせて選んで下さい。
上のノイズ除去設定をする前とした後の状態が以下です。
・・ノイズ10:ザラツキノイズ除去設定後・・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
上のノイズ9と見比べてみると顔やシャツや背景の夕日の部分にあったザラツキが消えているのが確認できると思います。
本当に他の画面でも綺麗になっているのかを確認する為にカット編集の画面にしてザラツキノイズのあるフレームフレームを探してみます。
効果を確認するのに丁度良い画面が 30719フレーム です。
・・ノイズ12:ザラツキノイズ除去設定前(カット編集画面)・・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
上の画面をよくみてみると「画面全体に画面左上から右下にかけて斜め状のノイズ」がたくさん出ています。
これはビートノイズと呼ばれるノイズで他の電機機器(例:PCとコンセントを通して?)に影響されておこるらしいです。
このビートノイズは「ノイズ除去」で綺麗になりますので酷い場合は(最低速)でやればかなり綺麗に除去できますのでお試し下さい。
さて上の 30719フレーム のノイズ除去処理済みの画面が以下です。
・・ノイズ13:ザラツキノイズ除去設定済み(フィルター画面)・・・
※ノイズ除去能力をしっかり見せる為に画質劣化のないBMPの大きなファイルになっていますので、読み込みに時間がかかりますがご容赦下さい。
ノイズ12と見比べてみるとノイズ除去効果が効いている事が確認できました。
のでノイズ除去の設定はこれでOKです。
ここでカット編集に戻ります。
提供〜CMをカットする途中(提供の最初の部分を設定した所)でしたのでCM最後の部分を探します。
すると 6142フレーム がCMの最後で、6143フレーム が番組本編の最初の部分でした。
画面は以下です。
6142フレーム CMの最後のコマ
6143フレーム 番組本編の最初の部分
6142フレームで「終了フレームに設定」をクリックしてカットする範囲を指定した状態が以下です。
ここで「現在選択している範囲をカット」をクリックすると選択した部分がカットされます。
これで50960フレーム、00:28:20;39(28分20.39秒)と更に短くなりました。
これと同じ事を繰り返していらない部分を全てカットし終わった画面が以下です。
総フレーム数が 54074 から 43752 に、時間も30分4秒から約24分20秒と、約20%減りました
これでカット編集&ノイズ除去設定が終わりましたので、出力設定に移りますので画面下の「 O K 」をクリックします。
すると以下のような入力設定の初期画面に戻ります。
5.ここで「出力設定」をクリックします。
上の出力フォーマット選択画面から「NTSC」をクリック。
ここで「選択」をクリックすると「エンコードビットレート設定」の画面になります。
以下のように設定しました。
上の画面を説明します。
映像解像度は基本的に「720*480」です。
ビットレートをケチル場合(例えば2.000Mbps)は解像度を下げれば映像のノイズが減ります。
※例えばドラえもんのようなシンプルな画面であれば解像度をケチっても大丈夫かと思いますが余りお薦めしません。
映像解像度を固定するにチェックを入れます。
平均映像ビットレートですがここでは3950(3.95Mbps)にしていますが設定数値を出すコツがあるので書いておきます。
今回のケロロ軍曹の場合、OP&EDをつけて約24分20秒(24:20)です。
DVD1枚に6話詰める場合はこの話以降の5話分のオープニング(OP)をカットするとして、OPを1分20秒と仮定して1話あたり23分、5話で23*5=115分。
今回を25分に切り上げて考えると総時間数は115+25=140分
後で設定する音声ビットレートを初期設定の192kbpsにするならここで総分数を572で割ります。
572/140≒4.086(Mbps)
これがDVD1枚に6話収納出来るおおよそのビットレート(Mbps)です。
若干余裕を持って4.000に設定すればほぼ大丈夫です。
7話詰める場合は
23*6+25=163分
572/163≒3.509(Mbps)
となります。
※25型以上の大画面TVで観ないのであれば大体下限は3.000(Mbps)までは許容範囲ではないかと思います。
今回は音声ビットレートを192から256に上げていますのでその分映像ビットレートを下げて3950(3.950Mbps)に設定しました。
音声ビットレートは基本は192kbpsですが、音割れがまれに起こる事があるので音質にこだわるなら少し余裕をもって256kbpsがお薦めです。
エンコード詳細設定ですが、最大映像ビットレートは9200(ここでは9199にしていますが気にしないで下さい)、
最小映像ビットレートは2450ですが、最大は8000以上、最低は2000以上にしておけばOKです。
ただし最小の方を上げると画像全体の画質が上がる分ファイルサイズも大きくなるので2000〜2500ぐらいが妥当です。
処理パス数は2パスのままで。
「最小ビットレートを割れないようにパディングする」にチェックを入れます。
これにチェックを入れる事でどんな画面でもビットレート2450(2.450Mbps)分使うので画質劣化を一定ラインに抑えられます。
これだけ設定し終わったら「 O K 」をクリック。
これで出力設定も終了です。いよいよ出力にかかります。
6.画面上の「エンコード」をクリック
画面下の「出力先ファイル名」に出力先フォルダとファイル名を指定します。
これで全て設定が終わったので「出力する」をクリックすると出力が始まります。
下記はエンコード中の画面です。
残り時間を見ると 04:25:42(4時間25分42秒) となっています。
私のPCはP4(2.4B)GHzです。左記スペックで大体これぐらいかかります。
ただエンコード処理のみを行うのであれば「エンコード設定」で優先度を上げればかなり時間を短縮できますので各自自由に設定してください。
例えば「出力後の処理」を「シャットダウン」にして「アクティブ時」の設定を「優先」に変えておけば、エンコード終了まで最優先で処理を行って終了次第自動的に電源を落としてくれます。
上のようにすれば5時間かかる処理なら3時間半ぐらいで終わります。
お急ぎの場合は夜寝る前に上のように設定して寝ると、朝起きたら終わっていますので参考まで。
下記は圧縮前と圧縮後のファイルサイズです。
1422180 KB(圧縮前ファイル)
759591 KB(圧縮後ファイル)
のように元ファイルの53%まで小さくなりました。
あと上で紹介した「572の法則」(?)は録画段階でも使えます。
実写の1時間ドラマ(民放)であればCM&OP等カットすれば実質43分程度しかありませんから余裕を持って45分と見積もっても・・・
45*3=135、572/135≒4.240
・・・となり、DVD1枚(片面)に余裕で3話入ります。
スポーツ中継等でも最近は録画の設定を0.2Mbps刻みで設定できる東芝のHDD・DVDレコーダー
アニメであれば高画質で録画しておいて今回紹介したTMPGencで効率よく詰められます。
最近流行りの1クール(3ヶ月)12話であれば6話詰めで丁度2枚に、13話or14話なら7話詰めにすれば同じく2枚に収まります。
今回のノイズ除去&高圧縮に優れた「TMPGEnc 4.0 XPress
次回は今回紹介したアニメ等MPEG向けの映像を高画質&高圧縮出来るソフト「TMPGEnc 4.0 XPress
上記記事で不明点等ありましたら382692(さやぷろくん)宛にメールおば
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お手数ですが「xsayapurokunx」から前後のxを抜いたアドレスにお願いします。
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