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2017年05月28日

20170528 株式の売買単位に関して気になる記事


株式の売買単位に関して気になる記事があったので、ちょろっと取り上げてみます。

 売買単位下げ急増 4月以降、シャープなど350社が100株に
 2017/05/23 日経




 売買単位下げ急増 4月以降、シャープなど350社が100株に  2017/05/23 日経

 株式の売買単位を1000株から100株に変更する上場企業が急増している。4月以降に変更すると発表した企業は約350社と、前年の同時期の2倍強に増えた。すでに変更済みの企業を合わせると、100株単位の企業は約3100社と上場企業の9割近くに達する

 東京証券取引所は2018年10月までに売買単位を100株とするよう、企業に要請している。売買単位は取締役会決議で変更が可能で、旭化成や日本郵政などが新たに引き下げを決めた。

 3月期企業の決算発表に合わせて売買単位引き下げの発表が相次いだのは、株主総会での決議が必要な株式併合を同じタイミングで実施する企業が多いためだ。4月以降に売買単位引き下げを発表した350社のうち、シャープなど300社強が株式併合を同時に発表した

 東証は望ましい投資単位の水準を5万〜50万円としている。売買単位を100株にするだけでは投資単位が5万円を割り込んでしまう企業が株式併合に踏み切る。3月期決算の企業が18年10月に間に合わせるには、定時株主総会は今年を含め2回しかなく、駆け込みが起きている。

 一方、日立製作所や富士通、大和証券グループ本社は依然、売買単位を1000株のまま変更していない。

 www.nikkei.com/article/DGXLZO16765230T20C17A5DTA000/

先週の日経に出ていた記事ですが、今後、売買単元数を100株に変更する企業が350社に達したとか。

記事末にもありますが、東証の「2018年10月までに100株に統一しなさい」とのお達し(^^;)で、かなり多い1000株銘柄が100株に変更を迫られていました。

ただ、そのまま単元100株にしてしまうと、売買額が小さくなりすぎてしまいます。

そこで株式併合を同時に行う訳ですが、株価3桁で1000株の企業が100株化で10株併合を行うと、値動きが大きく変化してしまう可能性が高いんですよね・・。

例えば、株価400円で1000株の銘柄が、10株併合で株価4000円の100株に変わる場合・・

併合前
 株価400円*1000株=40万円
 値幅制限が+-80円で1円刻み
 値幅変動率 +-20.0%、
 刻み変動率 0.250%刻み
 刻み値で160ティックの変動が可能

併合後
 株価4000円*100株=40万円(同じ)
 値幅制限が+-700円で1円刻み
 値幅変動率 +-17.5%、(上下計で5.0%値幅縮小)
 刻み変動率 0.025%刻み(1/10に刻み縮小)
 刻み値で1400ティックの変動が可能。(ティックは8.75倍に拡大)


併合後を見ると、売買額は同じなものの株価位置の変化により、値幅と刻み値の変動率が大きく変化しています。

その結果、株価400円の低位株なら悪材料でのストップ安で-20%の損失になったのが-17.5%に軽減される一方で、好材料でのストップ高では+20%の利益が+17.5%に抑えられる結果に。

更に刻み値の変動率が1/10に縮小する事により、買値+1円で+1000円でネット証券なら所謂「一円抜き」が出来たのが、買値+1円で+100円となり激安ネット証券でも「一円抜き」は不可能になります。

じゃあ「一円抜き」は無くなるのかというとそうではなくて、併合前で換算すれば「0.X円抜き」のような事が出来るようになり、損益分岐点超えから1円の利益積み上げでの小銭抜きが可能に。

例・・往復手数料400円なら
 +1000円-400円=+600円、の次は +1600円・・だったのが、
 +500円-400円=+100円、+200円・・と細かく利益を伸ばせるようになる

ただこのメリットを享受(満喫?)できるのは所謂「アルゴ」でのプログラム売買で、これまで株価が低位すぎて入りづらかった銘柄にもアルゴが入ってくると思います。(^_^;

じゃあ個人には何のメリットも無いかというとそうでもなくて、刻み値の縮小により、(以前、東証の10銭刻み導入時にも書きましたが)逆指値注文でのエントリーやロスカットはやりやすくなるので、トレンドフォロー型の個人投機家や寄り引け注文など「成行注文する場合」はより有利になっていくと思っています。


そして、この単元100株化&株式併合ラッシュにより(実売買とは関係ないものの)意外に大きな影響を受けそうなのが出来高指標

「受給増減による相場展望」の記事でも出来高をよく取り上げていますが、株式併合で株数が減ると売買高ベースなら落ちていないのに出来高数では大きく減少してしまうという不都合が・・。@@;

信用取引の方も、日証金の売り残・買い残の株数ベースで見ると同じことが起こります。

個人的にどちらも株数ベースで記録しているので、受給増減での買い方の売り越しの原因はコレなんじゃないかなと疑い始めたのが数ヶ月前。(^_^;

信用取引の買い残高が株式併合で株数ベースでは数分の1になった結果、(内容は変わらないのに)受給増減でも買い方の減少が延々と続いているのではないかなと・・。

実際、先週末とほぼ同じ出来高数だった過去の日の売買代金を見てみると・・・

2014/08/18
東証一部売買高 15.52億株
東証一部売買代金 13,612億円

2015/12/29
東証一部売買高 15.78億株
東証一部売買代金 17,689億円

2016/10/19
東証一部売買高 15.61億株
東証一部売買代金 16,631億円

2017/05/26
東証一部売買高 15.63億株
東証一部売買代金 21,551億円


・・・と、株数ベースではほぼ同じなのに、売買代金ベースでは全て1倍以上になっているという。^^;

これだけ株式併合が進んで低位株が消滅に向かうと解っていれば、売買代金ベースで記録していたのでしょうが、昔から株式ニュースでは株数ベースでの報道が多かったので株数の方が馴染み深く(相場観)株数ベースのみで記録してしまいました。

売買代金ベースも記録すると市場ボリュームに関する相場観が混乱してしまうと考えていたのが理由ですが、今後は(2017秋には9割が単元100株化で落ち着くにせよ)売買代金ベースでの相場観もそれなりに鍛えた方がいいように思いました。


あと、うねり取りやサヤ取りについてですが、今後は低位株がほぼ消滅する事になるので、特にうねり取りは大きく影響されるのではないかと。

うねり取りは基本(株価3桁の)低位株でやることが推奨されていたと思うので、低位株が消滅する以上、(上で指摘したように値幅&刻みの変化で)値動きが変わり同じような感覚ではできなくなると思います。

それというのも、アナログな人間の相場観は3桁と4桁の数字で変化率の感じ方が変わると思われるから。

例えば100円が101円になるのと3000円か3030円になるのとは変化率では同じですが、感覚的には後者の方がより騰がったように感じるからです。

同じ1%の上げですが前者は1ティックの上昇に対し、後者は30ティックも上げているので、板を30枚分抜いた感覚になる(しかも数字の変化が1と3の違いもある、これを同じとは感じられない)・・・と。

つまり、低位株でのうねり取りは、変化率では大きいのに大きく感じられない為に、相場が動いた時に値動きの増幅が起こりやすい・・所謂「低位株効果」も相場観(変動感覚)に織り込まれている為、今後はこれが消滅してしまう為、同じようにはできなくなるのではないかと。


これに対し、サヤ取り(裁定取引)の場合は、サヤ(値動き)を円ベースで見ている場合は大きな影響を受けると思いますが、変化率の場合は数ヶ月経てばほぼ落ち着いて影響は軽微に、ファンダメンタルズ・ベースの場合はほとんど影響は無いと思っています。


今年の秋には有名所の低位株はほとんど株価4桁の中位か値嵩株に変わってしまうので、株価を円ベースで判断している方は早急に変化率で判断するなり対処した方が良いのではないかなと思います。
posted by さやぷろくん(Ver3.00:2013年2月16日現在) at 19:39 | Comment(0) | 相場雑感・相場に関する気になる記事
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